Arxiv211109

cond-mat Thermodynamics of Precision in Markovian Open Quantum Dynamics: 量子開放系における揺動散逸トレードオフ関係←熱力学的不確定性+量子コヒーレンスで決まるよ〰︎Lindbladマスター方程式を利用した解析。 もはやLindbladは普通すぎてnon-markovianとかstrong couplingに行かないと面白いことない!と思っていた節が正直自分にはあったし、quant-phあたりを見ているとそのような雰囲気を感じる気がした。ゆえに、そのLindbladを熱・統計の専門家が触っている視点は新鮮で楽しいなあ。 先日見かけた「コヒーレンスは散逸を補償する!」という話にも関係が深そう。 トレードオフ関係でいろいろ関連研究を調べてみたら [Nature Communications 10, 1727 (2019)] が面白そうだった.書いてある内容は以下のこと: ランダウアー限界: 物理的には1ビットの情報を消去する $f: \{0,1\} \mapsto 0$ という操作を行うには少なくとも $kT \ln2$ だけの熱発生を伴う。 ただし、ビット操作を行う環境の温度は$T$で、ビットが0か1かは一様分布で決まっているものとする。 fを任意の関数としたとき、それを実行する物理的コストはどれくらいになるか?という一般化の試みは色々ある。 それらの試みでは、$f$がどのように実装できるかを隠れた状態アリなマスター方程式でモデル化してきた。 しかし、その隠れた状態というものが「最低でもどのくらい必要なのか」を議論したものはない。 また、$f$をマスター方程式でモデル化する際に「どれくらいの時間の刻み幅を必要とするか」を議論したものもない。 これらの「最低限必要な隠れた状態」と「最低限必要な時間の刻み幅」の間にはトレードオフの関係がある。 quant-ph A hydrodynamic analog of superradiant emission: 流体の中に複数振動子をを入れる→超放射的挙動=振動子が協同的に波を発生させる。 流体だと単なる波動方程式とは違って移流項がある(=非局所効果がある)ので、これがどのように効いてくるか気になる…! Variational principle for optimal quantum controls in quantum metrology: 量子フィッシャー情報量を最適化したいか?フロケエンジニアリングせよー! 三体相互作用のあるスピン鎖系を、二体相互作用以下のコントロールだけで精密に制御できる。多体相関を精密に制御できるプロトコルとは夢があるなあ。 physics Superradiant atomic recoil lasing with orbital angular momentum light: 波面が螺旋になっている光(軌道角運動量を持っている)を冷却原子気体に照射すると、原子たち一つ一つが光を散乱するのではなく、みんなが共同的に光を散乱し、一斉に反作用を受けて(角運動量を受け取って)ぐるぐる回り出す、という理論予言 math-ph NC hep-th NC

November 11, 2021 · 1 min · Me